カナダのキングストンに住んでいるDENTYUです。
日本ではあまり知られていない街のようで、ネットで調べてもなかなか情報が見つからないようです。

カナダのキングストンってどんなところですか?

カナダへ留学にいきます。トロントかキングストンかで迷っています。
そこで今回は、留学や長期滞在におすすめの都市、キングストンのGOOD POINT 11選!をご紹介していきます。
トロント・オタワ・モントリオールの中間地点

キングストンはオンタリオ州の南東部にある都市で、あの有名な北米五大湖の一つ、オンタリオ湖の北岸にあるウォーターフロントの街です。
トロントから車で2時間半、オタワから約2時間、ケベック州のモントリオールは3時間ほど。
バスや鉄道利用の場合、料金は片道5,000円位〜です。
大都市に比べると家賃は安く、トロント・オタワ・モントリオールには日帰りでも遊びに行ける距離にあります。
また、USAへの国境検問所までは車で40分ほどです。
田舎過ぎず・都会過ぎずのちょうど良さ

カナダ人の友人に聞くと、キングストンの良さは「田舎過ぎず、都会過ぎず」という答えが多く返ってきます。
人口密度で比べると、神奈川県の秦野市とほぼ同じくらい。
ダウンタウンにはクイーンズ大学があり、カフェや多国籍なレストラン・バー・衣料品店・食料品店・雑貨店・美容室などが軒を並べています。
そのほか映画館・アリーナ・美術館・博物館・ヨットやダイビングの施設・ユネスコの世界遺産などなど。
留学の都市として、キングストンは「平日は勉強!➕週末はエキサイティングな場所もあるといい」なんて人に、おすすめです。
しかし車で15分も走れば、ゆったりとした家族向けの住宅地。
また広大な自然保護区や緑豊かな公園が身近にあって、天気の良い日はサイクリングやウォーキングに最適です。
車の運転に関しては、譲り合いの精神の方が多く、安心して運転できますよ。
古都キングストンはライムストーン(石灰岩)の街並みが綺麗

キングストンのニックネームは、「ライムストン シティー」。
1840年代、大火に見舞われたキングストンは、木造の建築を禁止。ライムストンが豊富に採掘できたこともあり、ライムストンやレンガを建築に利用するようになりました。
特にダウンタウンには、市役所・教会・クイーンズ大学など、ライムストンでできた歴史のある建築物があちらこちらに残っています。
現役で利用されていて、生活の中に「古都キングストン」を味わえます。
世界TOP5の、「教育の街」

キングストンのダウンタウンには、名門クイーンズ大学があり、「教育のまち」としても知られています。
キングストンは、Phd(博士)の取得者が住む割合がカナダで一番多く、またイギリスのBBCによるランキングでも、”世界でTOP5の大学街の一つ”に選ばれました。
学生は公共交通機関が無料で利用でき、学生向けの賃貸住宅もたくさんあり、学生に優しい街の雰囲気を感じます。
キングストンにある大学&カレッジは以下のものがあります。
・Queen’s University
・St, Lawrence College
・Royal Military College of Canada
留学生を受け入れている中学・高校 (ライムストン教育委員会が管轄)
・Bayridge Secondary School
・Loyalist Collegiate Vocational Institute
※上記の2校は、留学生のためのESLがあり、英語力UPの授業が受けられます。
カナダの首都、最初はキングストンだった
カナダの首都はオタワですが、カナダの最初の首都はキングストンでした。(1841〜1844年)
しかしアメリカとの国境が近く、戦時には攻め込まれやすいということで、少し内陸のオタワに首都が移されたそうです。
わずか3年間ほどの首都でしたが、キングストンっ子のちょっとした自慢です。
追記:シンガーソングライター・写真家のブライアン アダムスもキングストン出身です。
日本人が少ない
2021年のカナダ統計局の国勢調査によると、キングストンで日本語を母国語とする住人は85人でした。
市内の人口約132,485人だったので、割合は0.1%にもなりません。
確かにキングストンで生活していると、普段の生活で日本人と会うことはほとんどありません。
しかし語学留学の場合、どこの都市に行っても、スクール周辺で日本人と遭遇することは多くなります。
そのためにも、キングストンのような日本人の割合が少ない場所を選ぶことをおすすめします。
念の為、日本人に人気のある他の都市についても調べてみました。
都市名 | 母語が日本語の人数 | 市の人口 | 日本語を話す人の割合 |
バンクーバー | 7,150 | 662,248 | 約1.1% |
トロント | 6,740 | 2,794,356 | 約0.2% |
カルガリー | 2,195 | 1,306,784 | 約0.2% |
モントリオール | 1,590 | 1,762,949 | 約0,1% |
ビクトリア | 485 | 91,867 | 約0.5% |
エドモントン | 900 | 1,010,899 | 約0.1% |
オタワ | 970 | 1,017,449 | 約0.1% |
ウィニペグ | 455 | 749,607 | 約0.06% |
ハミルトン | 255 | 569,353 | 約0.04% |
自家用車があると便利。なくてもダウンタウンならOK。
市内の移動には、自家用車があるとやはり便利です。
しかしダウンタウンだと家賃が高めになりますが、車を持たずに生活ができます。
必要な時だけレンタカーやタクシーを利用するのも、手です。
公共交通機関は、バス ( キングストントランジット ) が22路線網羅していて、15歳以上/1回3.25ドルで乗車できます。
そして、バスの前には自転車を乗せられるラックがついていて、追加料金なしで利用できるんです。
「行きは自転車、帰りはバスに自転車を乗せて帰る」なんて使い方もできますよ。
もし自家用車を購入し乗るのであれば、保険に必ず入らなければなりません。
私の場合、バスのマンスリーパスを12ヶ月購入すると、車の年間保険料と変わらなかったので車を購入しました。
長期滞在や家族で移住をするならば、自家用車を購入した方が良いかもしれません。
新鮮な地元野菜が買える、フリーマーケット
キングストン パブリック マーケットは、1801年から続く、オンタリオで一番歴史のあるフリーマーケットなんです。
市役所裏の広場に地元のベンダーが出店していて、新鮮な野菜や花、手作りのメープルシロップやジャム、アクセサリーなどが売られています。
あと他に、ちょっとおしゃれな雰囲気の、メモリアルセンター ファーマーズ マーケットもあります。
手作りのパイやデニッシュが美味しく、無料で参加できるアウトドアのヨガもあります。
・The Kingston Public Market(キングストン パブリック マーケット)
市役所裏の広場で火・木・土曜日オープン(春から秋)
・Memorial Center Farmers Market(メモリアルセンター ファーマーズ マーケット)
毎週日曜日オープン(春から秋)
テニスコート・スケートリンク・湖水浴が無料



雪が溶けると、あちらこちらの公園にあるテニスコートにネットが張られます。
その他サッカーコートやスケートボードのプレイパークも無料で、ほとんど混み合うことなく利用できます。
冬の間は、市役所の裏にある広場や、あちらこちらの公園の芝生の上にスケートリンクが造られ、これも無料で利用できます。
もちろんオンタリオ湖での湖水浴も無料。
海の家はありませんが、有料駐車場もありません。
案外と過ごしやすい、冬

気になる冬ですが、冬本番は12月〜3月の4ヶ月間くらいです。
ネットではカナダの冬の寒さが取り立たされ、私もこちらに住んでみるまで恐ろしかったのですが、住んでみると冬でも過ごしやすいんですよ。
真冬はマイナス20度くらいになることもありますが、それは夜の時間帯で年に数日くらい。
雪質はサラサラで、風に飛ばされるのが多いので、雪かきは毎日しなくても大丈夫です。
真冬でも曇りや雪の日が65%くらいなので、3日に1日くらいは晴れの雪景色を楽しめます。
家の中はセントラルヒーティングで、どこにいても暖かいです。
カナダの光熱費は日本と比べると安く、電気・ガス・水道合わせて、真冬でも月に300ドルくらいで済みます。
出かける時は、車移動なら寒さをあまり感じないで動けますが、ただ車を所有しない場合、バス待ちの時間などは辛抱が必要です。
春の訪れは4月から。
路肩に堆積した雪もほとんどが溶け、タンポポが咲き乱れ、湖の近くではメイフライ(カゲロウ)が大量に飛び回ります。
キングストンには桜の木が数カ所植えられていて、5月に見頃をむかえます。
アジアンフードショップが5軒
ウォルマートなどのスーパーでも、醤油・米・味噌・白菜・大根・豆腐などが購入できますが、あまり品数は多くありません。
長期滞在を考えると、食べ慣れた日本の味が恋しくなる時も。
そんな時はやはり、アジアンスーパーが頼りになります。
市内には中国・韓国・日本等の食品をあつかうアジアンスーパーが5軒あります。
薄切りの肉・魚・野菜・調味料・加工食品・菓子・薬・化粧品・食器類など多岐にわたっています。
日本製品の価格は倍くらいですが、同じアジア圏の食材は少し安く、代替えが効くものが多いです。
本場中国の麻婆豆腐や火鍋の素、キムチなども美味しいですよ。
まとめ
駆け足でキングストンの街についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
個人目線での内容でしたが、これからカナダに留学や長期滞在を考えている方にとって、参考になれば嬉しく思います。
キングストンについての質問や、私の方で調べてほしいことなどがありましたら、お気軽にお問合せください。
DENTYUより
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