語学留学に行って、成功する人・失敗する人の違いは何?

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こんにちは、カナダ在住のDENTYUと申します。


よくこんな質問を目にします。

「留学に行っても、あまり喋れるようにならなかった」って聞くけど、どして?

今回はこの質問についてお答えします。

私は社会人になって貯金を貯めて、1年間の語学留学(アメリカ)に行ってきました。

帰国後は、某英会話スクールでカウンセラーを務めた経験があります。

語学留学前は全く英会話はできませんでしたが、日常会話はほぼ大丈夫な状態で帰国。

その後受けたTOEICでは665点で、スコアからいっても日常会話レベル相当というところでした。


今回の記事では、私の経験から、語学留学の失敗しやすいポイントについてお話ししたいと思います。

また現在カナダ在住なので、カナダの情報が中心になっています。


結論から行くと「語学留学は効果がある」です。

それでは参りましょう!

語学留学はどんなところで勉強する?

カナダでの「語学留学」の受け入れ先は、私立の語学スクール、そのほかに大学やカレッジの付属の語学スクールなどがあります。


私立の語学スクールは年齢が様々ですが、大学やカレッジ付属の語学スクールは、規定の語学力に達した後に進学することを目標にするため、若い方が多いです。

もちろん進学しない人でも入れますが、宿題や課題も出るので、私立の語学スクールにはない厳しさがあります。

語学留学に失敗する原因と対策

私個人の考えでは、日常会話を習得するためには、やはり1年間が必要かなと思います。

ただし「語学留学に行ってしまえば、話せるようになる」というのはウソ。

そこで、語学留学に失敗しないために、気をつけたいポイントをまとめてみました。

日本人と常に連んでしまう

まず日本人率が低いところを選びましょう


日本人率が高いスクールは、「学校内で母国語禁止令」が出ているところも多いですが、結局は自分次第です。

私が行っていたニューヨークのスクールは、特に低〜中レベルのクラスでは日本人率が高く、12人くらいのクラスで半分が日本人だった時もあります。

特に夏休みの期間は日本で英会話スクールに行ってるのと変わらないほど日本人が多く、転校をする人も結構いました。


またアフタースクールも大事なのですが・・。

「日本人同士でも英語を使って話そう」と約束しても、これがなかなか難しい。

なんとなく照れ臭かったり、話がなかなか進まなくてもどかしかったり。


伊史つよ子
伊史つよ子

でも私は大丈夫!

そう、意志の強い人同士が巡り合うケースもありますよね。

ただ日本人同士の英語って聞き取れてしまうし、何を言いたいか予測がついてしまうんですね。

他の国の留学生には通じない英語になってしまっても、解ってしまうのです。

とても意志の強い人なら、なおさらもったい無い。



しかし、私は日本人留学生を全否定しているわけではないのです。

「英語疲れ」になったときは、思いっきり日本語でしゃべったり、先輩留学生なら現地情報にも詳しいし。

でも数人の日本人と知り合えれば、十分です。



一番の解決策は、日本人の少ない都市を選ぶこと

カナダの場合、日本より遠くなるほど日本人率が低いようです。

私の住んでいる、オンタリオ州のKingston(キングストン)もそんな街で、住人の日本人率は0.1%以下です。

街の中心地ダウンタウンには、クイーンズ大学やレストラン・商業施設が充実していて、語学スクール以外の出会いの場所がそこそこあります。

こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

カナダ留学・長期滞在におすすめ、オンタリオ・キングストンのGOODポイント11選!





日本人率は、学校のウェブサイトを見たり、メールで問い合わせたりしてチエックしましょう。

日本で英語の基礎を勉強していなかった

限られた時間でより語学力を上げるには、留学の前に英語の基礎をしっかり勉強しておくことが重要です。

一般的に言われるのは、日常会話に必要なのは小・中学時代の英語です。

せっかくアウトプット(会話の練習)できる環境にいるにもかかわらず、効率の悪い語学留学になってしまいます。



また語学スクール内でも、レベルの高いクラスの方が日本人率が低い印象があります。

留学の前に単語力をつけたり、文法があやしい所を再チェックしたりして、早めにレベルの高いクラスに移れるようにしておきましょう。

あと、海外で英語を学ぶ時、先生は英語で授業をします。

名詞・動詞・形容詞・複数形・単数形など、文法用語を英語でなんというのか覚えておきましょう。

口数が少ない

普段から口数が少ない人は、聞き役にまわることが多くなりがちです。

そんな人ほど、日本人が少ない都市を狙って、そこで「日本代表」になるのをおすすめします。

つまり日本についての質問は、全部自分に振られるようにするのです。

しかし、いざという時ググっている時間はありません。

留学前に日本の良いところや問題点を見つけて、英語で説明できるようにしておくと話がはずみます。


私の経験で盛り上がった話題はというと。

・日本人は毒のある魚「ふぐ」を食べること、ふぐの調理師学校の卒研は、自分のさばいたふぐを食べること?!
・初めてのお使い
・ラッシュ時、満員電車に客を押し込む駅員さんがいること、立ったまま仮眠ができること
・「you&me」はなぜ「you&I」ではないのか質問した時
・お盆や法事、納骨など、死後の話

自分の意見をまとめておく

留学前から、「知っている」だけでなく、それについての自分の考えをまとめる癖をつけることをおすすめします

「What do you think?」「Hou about you?」と聞かれた時に、日本語であっても答えられないと、英語では無理ですよね。

これは、別に時事問題とか難しい話題だけじゃないんです。



日本では受け身の授業が多く、自分の意見を発言する経験が足りていません。

そんなバックグラウンドのせいか、質問されても日本人の答えが短い。

自分の意見を発言するのに慣れている外国人留学生は、どんどん上達していきます。

事実、私の行っていたスクールの上級レベルのクラスには、日本人がほとんどいませんでした。


もしこんな質問をされたら、30秒くらいは話せそうですか?

・なぜ留学をしようと思ったのですか?
・なぜ留学の場所に、この都市を選びましたか?
・あなたの国では、英語が話せるとどんなメリットがありますか?
・あなたの趣味は何ですか?どんな点が楽しいと思いますか?
・あなたが親からもらったアドバイスで、よかったことはなんですか?
・友達と仲直りしたい時、あなたはどうしますか?
・国際結婚についてどう思いますか?
・もし1億円当たったら、何に使いますか?




また、留学中は英語だけの環境だと、今起きている世の中のニュースにうとくなってしまいがちです。

日本語でのニュースをチェックしておくと、英語で旬な話題をふられても理解しやすくなります。

滞在先をどうするか

留学を成功させるためには、寮・ホームステイ・シェアハウスなど、滞在先をどこにするかがキーポイントです。

ではどんな特徴があるか説明していきます。

学生寮

カレッジや大学併設の語学スクールの場合、学校の敷地内に寮があるケースが多く、交通の便も良いので生活に不自由を感じることはないでしょう。

また留学生であっても学内の施設が使えたり、サークルやアクティビティーに参加できる学校もあり、現地大学生との交流も期待できます。


私立の語学スクールの場合、学校内・寮ともに留学生のみの生活になります。


どちらにしても夏休み期間などは、「どこに行っても日本人!」とならないよう、寮の日本人率もしっかり確認してください。

ホームステイ

大学やカレッジの語学スクールでも私立の語学スクールでも、ホームステイを選択できるところがあります。

そのスクールの審査基準を満たした現地の家庭が受け入れていて、ネイティブスピーカーと生活を共にすることで、いろいろなカルチャーにも触れられます。

ただ、ホストファミリーによって食事の内容に差があったり、その家庭でのルールがあったり。

蓋を開けてみないとわからないこともあるので、もし相性が合わないと思ったら学校の担当者に相談しましょう。

シェアハウス

大学生や社会人であれば、自分で家を借りて住むこともできるので、生活の自由度が上がります。

カナダではシェアハウスというのがあって、一つの家に何人かで住むというパターンがあります。

個別の部屋があって、居間・キッチン・お風呂・トイレなどは共同で利用します。

外国人とシェアすれば語学スクール以外の人脈も作りやすく、また一人で家を借りるよりも家賃がかなり安くなります。


学生の卒業の時期から夏休みに集中してくるので、タイミングがずれると選択肢が狭まります。

また学校で家を探すサポートをしてくれるところもありますが、契約は自分がするものです。

何かトラブルがあったら、自力で解決しないとなりません。

ある程度語学力がないと、難しい選択かもしれません。

健康・メンタルの維持

留学期間中、ホームシックに打ち勝ったり、モチベーションを維持することも留学を継続する上で必要です。

自炊をしてみる

「現地の食事が続くと正直きつい・・」というときもあります。

体調管理が難しくなると集中力が落ちて、勉強に身が入らない状態に。

そんな時は、自炊をしてみましょう。

結構、白いご飯があるだけでも違います。

ジャスミン米のようなサラサラ系ではなく、日本のご飯は寿司用の米と表示されていて、欧米系のスーパーでも調達できます。

炊飯器がなくても、鍋や電子レンジでご飯が炊ける方法を、留学前に試しておくといいかもしれません。



また寮の場合、使える調理器具が限られていたりするので、チェックしておきましょう。

外に出る

photo by DENTYU

学校と住まいで使われる英語に慣れてきたら、少しづつ行動半径を広げていきましょう。

留学直後は、「なかなか一緒に出かける友達が見つからない」ということもあるでしょう。

そんな時こそ、散歩やウインドーショッピング、図書館などに出かけたり。

あるいは学校の設備でジムが使えるかもしれません。

留学中に健康を維持することは、一番大事です。

上手に気分転換したり、運動不足の解消をしましょう。

ホームシック

突然やってくる、ホームシック。

英語の勉強どころではありません。

私の場合、半年くらい経った時でした。

念願の語学留学にルンルンで出発したので、ホームシックに自分がなるとは思っていませんでした。

寂しさで苦しくて、涙があふれて、ベッドにうずくまってしまいました。

日本人の友人もいましたし、原因になるようなことは思いつきませんでした。



どうしたか。

とりあえず涙が出なくなるまで、泣いていました。



それと、泣いている間、第三者的に自分を見ていました。

「これが、ホームシックかぁ」・・・シクシク

「なるほど、寂しい」・・シクシク

「何事も経験」・シクシク

次第に涙が止まり、3日くらい経ったら、元気になっていました。

英語の試験を受けてみる

できれば語学留学の前、最中、留学後に受けるのをおすすめします。

点数アップがあれば自信になるし、モティベーションUPにもなります。

いくつかの英語のテストの特徴について、まとめてみました。

<テスト名><レベル・スコア><特 徴>
英検5級〜1級 6種類・国内での入試や就活の英語力の証明に
TOIEC L&R
(リスニング&リーディング)
スコア判定
(リスニング・リーディング各495点で、990点満点)
・世界150カ国以上で実施
・ビジネスシーン・就職活動での英語力の証明に
TOEIC S&W
(スピーキング&ライティング)
スコア判定
(スピーキング・ライティング各200点で、400点満点)
・世界150カ国以上で実施
・ビジネスシーン・就職活動での英語力の証明に
・中〜上級者向け
TOEFL iBTスコア判定
(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング各30点で、120点満点)
・全世界160カ国以上で実施
・海外の大学の入学時の英語力の証明に
・大学の授業等に使われる「アカデミックな英語力」を測る
ケンブリッジ英語検定A2〜C2 5種類
(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)
・世界130カ国以上で実施
・海外では非常に高い知名度がある
・実生活で通用する実践的な英語力を測る
IELTEレベル判定 (レベルは1〜9)
(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)
・世界140カ国で実施
・海外留学や英・加・豪の移住申請での英語力の証明に
・ペーパー形式かパソコン形式を選択できる
・スピーキングは対人
CELPIPレベル判定 (レベルはM〜12)
(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)
・カナダ留学、永住権・市民権取得申請で英語力の証明に
・全てコンピューターでの試験

ネイティブと友達になる

ネイティブスピーカーの友達を作りたいと思ったら、学校以外の居場所を作ることが大事です。

趣味や得意なことを生かす

誰でも、音楽・スポーツ・芸術など、趣味や好きなことがあると思います。

地域やスクールのクラブとかサークルなど、興味のあるものが何かあるはずです。

それを活かしていきましょう。



もし、けっこう得意なことがあれば、それはネイティブスピーカーにとっても魅力的です。

「どうやったらできるの?」「私とペアを組まない?」などと、自然と会話が始まるでしょう。

大事なことは、「笑顔」と「Give & Take」と「アピール」です。

ただ、ネイティブスピーカーの英会話はまた別格です。

留学生同士では問題ない会話力が身についていても、ネイティブスピーカー同士の会話を理解するのはかなり難しくなります。

「もう一度行ってもらえますか?」と聞き直しても、まだ???なんてことも。

そのため、なるべく同じメンバーが集まるスクールやクラブに参加して、一人ひとりの英語に慣れていくように頑張りましょう!



私が通った、オンタリオ州キングストンでおすすめの場所。

Kingston Tennis Club・・・100年以上の歴史あるテニスクラブ。子供からシニアまで。各種イベント、レベルの近い対戦相手を見つけるシステム、トーナメント、レッスンなど盛り沢山。メンバーも受付の人もとってもフレンドリー。

Senior Association・・・シニアの方が中心ですが、加入の年齢制限なし。美術・音楽・スポーツ・料理・外国語などレッスンプログラムは実に多彩。1セッション約2ヶ月なので、短期留学でも参加しやすい。

帰国したら広がる世界

就活や進学でさりげなくアピール

就活や進学の際には、英会話力をさりげなくアピールしましょう。

日常会話だと英語のスペシャリストとは程遠い状態ですが、日本の会社もどんどんグローバル化している昨今、就活の際に英会話力のベースがあることは一つの強みとなります。

特に新卒社員は入社してから覚えなくてはいけないその会社の専門がたくさんあって、同時に英会話力を1から身につけるのは至難の業だからです。

先ほどあげた英語の資格を、帰国したら早めに受けておきましょう。

海外の大学・カレッジ留学

英語力がついたら、カナダやアメリカ、イギリスなど海外の大学やカレッジへの留学ができるようになります。

さらに。

特にカナダは「移民大国」と言われていて、カナダに暮らす人の5人に1人が移民です。

学位の取得だけでなくカナダでの就労経験、さらには永住権取得への道が大きく開けてきます。

まとめ

語学留学に行くかどうするかは、結局は自分の判断です。

でも語学留学の機会が得られるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。

ただ費用はそれなりにかかりますので、失敗したくないですよね。

今回は、成功する語学留学のポイントをまとめてみました。

役に立つと嬉しいです!

DENTYU

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