カナダの公立高校へ留学を考えていますか?
カナダは世界トップクラスの教育水準に加え、きれいな英語や治安の良さで、留学先として人気がありますよね。

カナダのどこの高校がいいかな?

なるべく費用は抑えたいな
そこで私が今回ご紹介するのは、カナダの東部、オンタリオ湖の湖畔に位置する人口13万人ほどの中都市で、「学生の街」としても知られるキングストン(Kingston)にある公立高校です。
我が家の娘がキングストンの高校に在学中、体調を崩したのをきっかけに私もカナダに渡り、家を借りて娘と数年生活をしてみて、大好きな街になりました。
今回の記事では、キングストンについて、またキングストンがなぜ高校留学にお勧めなのか、その理由がわかります。
プラス、留学費用をなるべく抑えたいという方へ、直接、入学の申し込みをする方法もご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
学生の街、カナダ・キングストン( Kingston )のおすすめポイント

最初に、キングストン(Kingston)という街は、一体どこにあるのかというと。
カナダの東側で、五大湖の一つ、オンタリオ湖のほとりにあります。
人口約13万人の都市で、天候は札幌市と似ています。
ご自分で調べるときは、ジャマイカの首都もキングストンという名前ですので気をつけてくださいね。
<カナダ・キングストンのおすすめポイント>
・カナダ東部オンタリオ州にあり、日本人率が低い
・ライムストン(石灰岩)で作られた歴史的建造物が素敵な街
・安全でフレンドリーな街
・都会と田舎が共存
・キングストンは、カナダの最初の首都だった
・大都市(トロント・オタワ・モントリオール)へは車なら2〜3時間ほど、アメリカとの国境まで30分
・春夏秋冬がある 夏は30度超えの日も、冬は晴天+パウダースノー
・学園都市 博士が街にいっぱい?!博士号取得者の割合がカナダで一番多い
・市バスが充実 学生には無料定期パスを配布
・ユネスコ世界遺産がいくつもある




キングストンについて、もっと知りたいという方は、こちらの記事も参照ください。
キングストンの公立高校

カナダの公立高校へ申し込みをするときは、そのエリアを管轄する教育委員会に申し込みをします。
キングストンの場合は、ライムストン教育委員会。
ここの国際教育オフィスが窓口となって、留学の手続き全般・選択科目等のアドバイス・ホームステイのアレンジ・ビザ申請のお手伝いなどをしてくれます。
留学エージェントを通さずとも、個人で教育委員会に直接連絡を取り質問や相談をしたり、入学手続きをすることができるのです。
ESL(English as a second language)のあるキングストンの公立高校
キングストン市内の公立高校は全部で5校。
そのうち、ESLという留学生のための英語のフォーローアップの授業が受けられる公立高校は以下の最初の2校です。
いずれも、卒業目的・1年(10ヶ月間)・半年(5ヶ月間)のコースと、8月に行うサマー準備プログラムがあります。
ベイリッジ高等学校 ( Bayridge Secondary School )
Bayridge Secondary School
[学年] 9-12グレード (中学3年〜高校3年)
[在学生数] 約650名
[1クラス人数] 平均24人
キングストン西部の郊外にある高校で、敷地はゆったりとした緑豊かな造りが印象的です。
陸上競技プログラムが充実していて、プロのアスリートを多数輩出しています。
ESLが受けられます。
ローヤリスト高等学校 ( Loyalist Collegiate & Vocational Institute )
Loyalist Collegiate Vocational Institute
[学年] 9-12グレード (中学3年〜高校3年)
[在学生数] 約650名
[1クラス人数] 平均24人
キングストンの中部、キングストンセンターというバスターミナルの近くにあり、地元の人からも”LCVI”と呼ばれ親しまれています。
特徴は、高度な専門分野のプログラムや、芸術・技術・スポーツ科学系など幅広く充実したプログラムがあります。
ESL の提供校です。
フロンティナック高等学校 ( Frontenac Secondary School )
Frontenac Secondary School
[学年] 7-12グレード (中学2年〜高校3年)
[在学生数] 約1,100名
[1クラス人数] 平均24人
フランス語コースの本拠地でもあり、スペイン語のコースも選択可能。
また数学のコンテストなどでも常に上位にランキングしていています。
充実した設備を備えていて、学問・進学・職業準備・運動・芸術等、あらゆる分野でバランスの取れたプログラムを提供しています。
ラサール高等学校 ( Lasalle Secondary School )
Lasalle Secondary School
[学年] 7-12グレード (中学2年〜高校3年)
[在学生数] 約650名
[1クラス人数] 平均24人
カナダを代表する軍事基地の近くにある学校で、校舎はカナダ政府との共同デザインで建設されました。
特に様々な種目のスポーツチームが優秀な成績を収めていて、チームカラーから「黒の騎士団」として知られています。
キングストン高等学校 ( Kingston Secondary School )
Kingston Secondary School
[学年] 7-12グレード (中学2年〜高校3年)
[在学生数] 約1,100名
[1クラス人数] 平均24人
こちらの高校では、国際バカロレア プログラムやフランス語イマージョンを含む、大学や職場用のプログラムが提供されています。
また学校生活を豊かにするための部活動、スポーツプログラム、特別イベントなど、様々なカリキュラムに参加することが可能です。
キングストンの高校をおすすめするポイント
私がキングストンの高校をおすすめするポイントは3つです。
1. 日本人のスタッフが常駐
2. ホームステイプログラムが自前
3. 市バスが街を網羅、学生には無料定期を配布
1. 教育委員会に日本人スタッフが常駐
安心して生活できることは留学のベースであり、それを左右する教育委員会はキーポイントなんです。
では、教育委員会は一体どんなことをしているのでしょうか。
以下は、ライムストン教育委員会の国際チームが助けてくれることです。
[ライムストン教育委員会の国際チームが助けてくれること]
・学校登録
・ホームステイのプレイスメント
・空港への送迎
・学校やホームステイでのコミュニケーションの手助け
・選択科目や卒業要項に関するアドバイス
・健康保険の契約
・オリエンテーションやアクティビティの企画運営
・ビザ延長手続きの手伝い
自分で手続きをしたいとき、また限られた留学期間をスムースにスタートしたいというとき、教育委員会に日本人スタッフがいると安心感がありますよね。
親元を離れ、異文化の中で生活し、英語での授業について行かなくてはならないなど、留学生が抱えるプレッシャーは結構大きいものがあります。
そういったバックグラウンドをよく理解し、手助けをしてくれるのが教育委員会の国際チームなのです。
現地に行ってしまうと、子供は結局現地時間で動くようになるので、我が家の娘の場合、在日本の留学エージェントのスタッフと連絡することは全くありませんでした。
お世話になったのは、近くにいる教育委員会の留学担当のスタッフの方達でした。
もちろん教育委員会のカナダ人スタッフも、英語でわかりやすく話してくれますよ
2. ホームステイプログラムは自前
ライムストン教育委員会は、独自のホームステイプログラムを運営しています。
しかし、カナダの全ての教育委員会が自前のプログラムで運営しているわけでなく、ホームステイのプログラムを外注している場合があります。
実はこれ、とても大きな違いで、留学を成功させる大事なキーポイントなのです。
たとえば留学について調べているうちに、「ホームステイファミリー、合わない」なんて声を耳にしたことはありませんか?
ホームステイファミリーは英語を話す家庭であることはもちろん、一定の基準を満たした家庭が選ばれているはずです。
しかし、異文化の中、初めて出会う人と数ヶ月間生活を共にするわけで、マッチングがうまくいかないというケースもあります。
カナダの場合、高校生は自分でアパートなどを借りて住むという選択肢はありませんし、こんな時、留学生は誰に相談すれば良いのでしょうか?
それは、ホームステイコーディネーターという人なんです。
しかし外部に委託している場合、コーディネーターは外部の人間で、常に学校内にいるわけではなく、現状把握・対応が手薄になるケースも。
その点、キングストンの学区のホームステイコーディネーターは、ライムストン教育委員会の正職員で、学校内にオフィスを構え常駐しています。
留学生はいつでも相談に行くことができますし、学生とホームステイコーディネーターとの意思の疎通が密になります。
ホームステイコーディネーターはホストファミリーとも連絡を取り合い、問題をきちんと把握し対応することが可能になってきます。
3. 市バスが街を網羅。学生は無料定期がもらえる。

キングストンのような、カナダの小さめな街に留学すると、「車がないとどこにも行けない」という声があります。
もちろん毎日の通学にはスクールバスがあり、行きも帰りもステイ先の近くで乗り降りができます。
しかしお友達ができれば、たまには寄り道したいなんてこともあるでしょう。
キングストンの高校なら、市バスが街を網羅しているので、朝はスクールバス、帰りは市バスで、という選択肢もあります。
ただ市バスを使うのに、多少デメリットも。
冬場のバス待ちの時は、寒いです。
また車で行くととても近い場所でも、バスのルートだととても時間がかかってしまう場合もあります。
しかし、「ホストファミリーに送り迎えを頼まないと、どこにも行けない」なんてことはありません。
しかも通常1回の乗車賃が3ドル25セントなのに、学生は無料定期で乗れます。
このように市バスが網羅していて、しかも無料というのは大きな利点なんです。
キングストンの高校に申し込む場合は、ライムストン教育委員会へ
今回、私が紹介するキングストン市内の高校は、ライムストン教育委員会が管轄です。
ここにはキングストン在住15年以上のTomoko Phippenさんという日本人の女性が在籍していて、日本語で対応してくれます。
まずはTomokoさん宛の、問い合わせメールをしてみたらいかがでしょうか?
「来年2月のに受け入れ枠は、まだありますか?」
「申し込みに必要な書類を教えてください?」
「日本の高校の成績は、カナダの単位として換算してくれますか?」などなど。
Websites: internationaled.limestone.on.ca/
Facebook: www.facebook.com/limestoneinternational
[日本語対応]
Ms. Tomoko Phippen (フィピン 朋子) Registration&Finance Officer
Email:phippent@limestone.on.ca
Phone:613-544-7745 ex 289
日本語で大丈夫ですが、できる方は英語での問い合わせもウエルカムだそうですよ。
日本との時差は、マイナス13H (夏時間) 〜14H(冬時間)です。
申し込みの流れ・必要書類
キングストンがあるオンタリオ州の高校は2学期制で、9月と2月にスタートし、各学期は5ヶ月間あります。
下記の表は、申し込みのやることリストの目安です。
ご自分の計画に合わせて、参考にしてみてください。
なお、学校やカナダ政府に提出する書類は全て英語なので、余裕を見ながら行動してくださいね。
やることリスト | 必要入手書類等 | |
約8ヶ月前 | 参加したいプログラムと期間を決める | 卒業・5ヶ月・10ヶ月・サマープログラム等 |
約7ヶ月前 | 申し込みに必要な書類を集める | 申請書・英文成績証明書・推薦状・パスポートコピー・ESLテスト・参加規約・予防接種記録等 |
約6ヶ月前 | 上記の書類を教育委員会に送る⇨入学許可証を発行してもらう | |
約5ヶ月前 | 入学許可証が出たら ⇩ 学生ビザをカナダ政府に申請する(6ヶ月未満は不要) |
・入学希望の高校から出してもらった、入学許可証 |
約4ヶ月前 |
学生ビザが下りたら、教育委員会に連絡 |
|
約3ヶ月前 | 学校とホームステイファミリーの情報が届く | |
約2ヶ月前 | ホームステイファミリーとの交流・渡航準備 | |
約1ヶ月前 | 荷造り | |
カナダへ出発 |
ところで、学生ビザの申請を自分でするのは難しそうですよね。
我が家の娘の留学準備の際は、自力申し込みができるなんて思いもせず、留学エージェントを利用しました。
そのエージェントからビザ申請のために紹介されたのが、イージスグローバルサポートという会社でした。
実は留学エージェントがビザ申請代行をするのではなく、それを専門に行っている会社に依頼していたわけで、費用も別途かかりました。
ビザ申請の代行を請け負ってくれる会社は多数あり、イージスグローバルはその中の一つ。
カナダ・オーストラリア・アメリカのビザ申請や各種英文の書類などを、リーズナブルにお任せできます。
ビザ申請は自分でもできますが、やっぱりプロに任せた方が安心ですし、時間の節約にもなります。
興味のある方は、チェックしてみてください。
まとめ
今回は、カナダの公立高校に留学したい親御さん・ご本人にとって、参考にしていただきたい内容をまとめてみました。
自分で申し込みをすればコストは抑えることができますが、留学エージェントを利用すれば、手早く情報を収集したり留学前の不安に相談に乗ってもらったりと細やかなサービスが得られます。
ご自分に合った方法で、夢に向かってもらえたらなと思います。
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